研究室について

近年,シカなどの大型草食動物の増加による森林植生の衰退は深刻な問題です。

植物の種数と個体数の減少に伴って,生物多様性の低下および生態系の劣化が起こるからです。
このような森林生態系を保全するためには,森林の成り立ちと仕組みを明らかにすることと,個々の植物種の特性ならびに生物間の相互関係を理解する必要があります。

この研究室では,実際に森林などの野外に出かけ,植物群落や植物の生活史に関係するデータを取ったり,植物を栽培して生理生態学的なデータを取ったりと,独自のデータを集めます。
それらのデータを解析することで,樹木の性質や森林生態系のしくみを理解し,樹木や生態系の保全につなげることを目指します。

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