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【北上 雄大 助教】線虫を通してミクロな世界を覗く

線虫(センチュウ)はミミズに似た体長1mm程度の極小な動物であり、陸海問わず、果ては南極とあらゆる場所に生息しています。最近の研究から、全世界に潜む線虫バイオマスは推定3億tと莫大であることがわかり、物質循環に重要な生物群として認識されつつあります。

「寄生」の印象が色濃いですが、実は自然の中で、
ほとんどは慎ましく「自活」して暮らしています。

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線虫を含む、微小な土壌生物の存在は昔から認識されていましたが、その働きは詳しくわかっていません。しかし、私たちの足元には 膨大な数の線虫がいて生態系の維持に貢献しています。さらに、線虫を扱った研究の中で3度ノーベル賞を受賞した例があり、小さな体に大きな可能性を秘めています。線虫を通してミクロの世界を覗いてみませんか?


土壌の採取。
ここから線虫を含む土壌生物を取り出す。

口針を突き刺してカビを食べる線虫。
200倍で顕微鏡観察。

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