地球上でもっとも多量の現存量と多様性をもち,再生可能な循環資源である森林生物の循環特性を明らかにするため,微生物と他の森林生物との間に成立している生物間相互作用(腐生,寄生,共生)のしくみを研究しています.
高校で学習する微生物の多くでは、分解者としての地位で【キノコ】で代表されるような枝や葉などの分解がよく知られています.しかし実際の森に分け入ると,分解者だけではなく,木々の生活を助けているもの(内生菌や菌根菌)もいるのです.
『菌根』は教科書に載っていますか?
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菌根共生は,陸生植物の8割以上に見られる関係で,根の中でも細根の部分に見られる共生体です.
マメ科植物でおなじみの根粒共生よりも普遍的な関係で,身近な植物の多くの根で見つかりますよ.
私たちは,森の中にいる微小な名もない微生物(主に菌類)の野外調査,形態観察,組織観察,DNA解析などによって,微生物が森の中で何をしているのかをひも解いています.
さあ,ミクロの世界を
一緒にのぞいて見ることから始めましょう.
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