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三重大学生物資源学部
森林科学専修(2024年度以降入学生)、
森林資源環境学教育コース(2023年度以前入学生)では
生態学,植物学,微生物学,土壌学,化学,物理学,情報科学などの講義・実習や,協力施設である演習林における実習を通して、多面的な機能をもつ森林の特性を理解し、その資源と多様な機能を持続的に利用する方法を探求していきます。
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緑の空間は、精神的な安らぎを与え
私たちの生活に大きく貢献しています。
森林科学専修(2024年以降入学生)、
森林資源環境学教育コース(2023年度以前入学生)では
多面的な機能をもつ森林の特性を理解し
自然環境との調和を保ちながら
森林資源と多様な機能を
持続的に利用する方法を
探求していきます。
世界の陸地の30%をおおっている森林は、
陸上の生物現存量の90%にも達する
巨大な生物群集です。
一緒に森林資源環境学について学びましょう!
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生態学,植物学,微生物学,土壌学,化学,物理学,情報科学などの講義・実習や,協力施設である演習林における実習を通して、多面的な機能をもつ森林の特性を理解し、その資源と多様な機能を持続的に利用する方法を探求していきます。
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森林を実際に見て歩いて学ぶことができるのです。その他の実習や見学,木材に関する実験科目も充実しています。
森林や木材の重要性は高まるばかり。森林や木材関連の公務員,企業へ多くの人材を輩出しています。
授業・演習を受けていれば,公務員試験の「林学」分野をカバーできるため,公務員を目指す学生が多いのも特徴です。
カリキュラムで森林・木材分野を網羅しています。(これができる大学は少なくなってきました)
卒業後の進路
資源循環学科1年次では基礎科目,外国語等を学び,2年進級時に教育コースとプログラムを選びます。その際,農林生物学教育コース(森林科学プログラム)を選択してください。
充実した実験と実習
林業技士・森林評価士・森林インストラクター・木材接着士・木材乾燥士・木材切削士・森林セラピー検定
取得可能な資格
国家公務員採用試験・・・*主に,農林水産省(林野庁),国土交通省,環境省で働くことが予想されます
公務員志望の皆さんへ
森に生きているさまざまな植物について,特徴的な生きかたや生育するのに適した条件を植物種ごとに明らかにします.植物と動物との相互関係も興味の対象です.フィールドの森林に通い,そこで植物の生理生態のデータと植物の生育環境の情報を集め,解析します.衰退林の再生にもつなげたい123国内有数の
樹木の芽生え、成長、繁殖、死亡を追跡調査し、様々な樹種の生き方をあきらかにすることで、持続的な生態系保全につながる研究を目指しています。樹木の広大な時間・空間スケール123長期間にわたり大面積で樹木の生死を追跡する地道な調査によって、私たち人間の時間・空間感覚を超える森林の壮大な世代
植物の根とカビ・キノコのような類との関係は古く、植物が陸地に進出した4億年前に始まります。この関係を菌根共生といい、陸上植物の8割以上に見られます。マツやドングリの木の細い根は、この菌によりすっぽりと覆われるため根毛はありません。共生菌は土に伸ばした菌糸から養水分を吸収して樹木に渡す代わりに、樹木か
線虫(センチュウ)はミミズに似た体長1mm程度の極小な動物であり、陸海問わず、果ては南極とあらゆる場所に生息しています。最近の研究から、全世界に潜む線虫バイオマスは推定3億tと莫大であることがわかり、物質循環に重要な生物群として認識されつつあります。「寄生」の印象が色濃いですが、実
さまざまな野生植物の生から死について調査し,生き方を明らかにすることで,持続的な生態系保全につながる研究を目指します.例えば,ブナ老齢林や大型草食動物の増加によって劣化した森林で集めた植物と環境のデータを解析し,個々の植物種の性質や生物間相互作用など森林生態系のしくみを明らかにします.
木々をなぎ倒す台風は災害でしかないと思われがちです.しかし,大木が倒れることで天然林の内部には明るい環境がつくられるため,台風は,小さな木にとって,生き残る可能性を高める大切なイベントなのです.また,大木が根元から倒れてできた地形では,とくに小さな種子にとって,芽生えが生き残って大きく成長できる可能性があります.台風によって,生物種の多様性が高い森林があり続けることでしょう.
・森林の変化を長い期間かけて観測-台風や降水量の影響-
・DNA分析による野生植物の遺伝構造や繁殖システム
・繁殖と土壌養分条件
・環境条件と植物の水分生理
・穴あきドングリの未来
実際に森林などのフィールドへ出かけて独自のデータを集め,苦労して集めたデータを解析し,森の謎を解き明かしましょう.
森林における物質やエネルギーの流れを解明するため,微小生物のもっている形態,組織,遺伝子情報を手がかりに,森林生態系の中で調査・研究を行っています.
私たちの研究室では森の足元の(特に根に関わる)微小生物の多様性(どういう種類?)や役割(養水分吸収)を形態,化学分析,DNAをヒントに調べています.
樹木の根系に生息する微生物の多様性と機能の解明.
林床植物の根系に生息する菌根菌の養分獲得様式の解明.
森林に生息する線虫類の多様性と機能の解明.
森林生態系の中には,まだ名前もなく,その機能も十分に知られていない微小生物がたくさんいます.私たちの研究室では,森林における微小生物の種類やその役割を明らかにし,
森林における物質やエネルギーの流れを解明するため,微小生物のもっている形態,組織,遺伝子情報を手がかりに,森林生態系の中で調査・研究を行っています.私たちと一緒にミクロの世界の謎を解き明かしませんか?
植物の元素データベースを作成しています。
壌と植物を知ることは農作物の生産に欠かせないだけではなく、生物多様性の根幹をなす「土壌に対する植物の適応性」を知る上で大変重要です。
当研究室では蛇紋岩土壌などの特殊な土壌環境に分布する植物をモデルとし、植物の環境適応能力について、化学分析を使った解析を行っています。
近年では蛇紋岩土壌という貧栄養と高金属を特徴とする土壌を対象とし, ニッケル-鉄栄養に関する研究を実施しているほか,現在は博物館等の所有する植物標本を対象とした分析を開始し, 日本の野生植物の「元素集積データベース」構築を目指して研究を進めている。
森林環境と山地斜面の関係を読み解き,土砂災害の防止・軽減を目指す
堤大三教授は、2023年4月に他大学に転出しました。
現在、研究室配属の募集は行っていません。
林業の課題は現場にあり!
林業現場での調査や林業にかかわる人たちの協力によって研究を行っています。
人工林は適切な手入れをしていかなければ荒廃し,持続的な利用,環境保全ができません。ところが,外国から価格の安い木材が大量に輸入されるため,国内での木材生産は採算に合わなくなっています。このため,適切な手入れがされずに荒廃する人工林が急増しています。人工林の荒廃を食い止めるためには,まず,木材生産が採算に合うようになり,適切な手入れがされることが重要です。
近年のICT(Information and CommunicationTechnology;情報通信技術)の技術革新にともない,林業においても森林情報の把握や林業経営の効率化にICTを活用する取組が進んでいます。わが国では,人口減少や少子高齢化が急速に進む中,低い労働生産性や高い労働災害率といった林業特有の課題にも対処していく必要があります。地理空間情報やICTなどの先端技術を駆使して生産性や安全性の飛躍的な向上や需要に応じた高度な木材生産を可能とするのが「スマート林業」です。
・森林に行くのが好きな人
・森林・林業の現場で働く人と積極的にかかわりたい人
そして
・森林・林業について熱く(厚く)語りたい
と思っている人
一緒に研究しましょう!
木材を利用して森林を守る
循環利用が可能な木材は、
今以上に重要な資源として見直されると考えられます。
個性的で未知の可能性を秘めた木材の特性を解明し、新たな活用方法を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
本研究室では,木材を有効利用する上で必要な木材知識の探求, 住宅分野を中心とした快適性や技術応用の提案,現代社会における最適な木材利用に向けた公益的価値の定量化など, 木材利用に基づく社会づくりを目指し研究を行っています。
脱石油を急げ!
地球温暖化、化石資源枯渇、マイクロプラスチック問題を回避し、
解決するためには、脱石油を急ぐ必要があります。
このストローはウッドデザイン賞2018を受賞し、NHK国際放送や新聞各紙に取り上げられるなど注目いただいており、ストロー以外にも様々な形状のモノづくりをしています。
木材の主成分は、セルロース、ヘミセルロース、リグニンという3つの高分子です。これらすべてを化学的に変換・分離し、プラスチック代替を目指す研究も行っています。
うまく取り出すことが難しいからこそ、挑戦のしがいがあります。是非皆さんと一緒に、木材全成分の有効利用が可能なプロセスを完成させたいと考えています。
森林管理の成績表づくりと豊かな森林を次世代へ
現在の森林の状態を適正に認識し、今後も「持続的に」健全な森林を維持するために必要な仕組み作りに取り組んでいます。
地域の森林資源を適正に把握し、森林の成長量を評価します。成長量以上に利用しなければ森林の蓄積は維持されます。
森林の整備水準や管理状態が適正なのか、世界共通のモノサシで評価し、世界水準の森林経営を判定できる成績表を作り、お互いに客観的に森林経営を評価します。
この演習林では,森林・緑地のさまざまな機能や森林資源の有効利用に関する研究をすすめるとともに
学生を対象にして,森林資源の育成・利用・保全に関する調査・実習を実施しています。
山地森林に降った雨や地下水を集めて流れる渓流.森と水と,さらに土砂との関係を把握するうえで,自然地形の渓流で流量を図ることが大切です.また,そもそも山地渓流の水質はどのような特徴があるでしょうか.大雨時の出水の際には,さすがの源流でもさまざまな粒径の土砂が流下します.これらの関係性を学び実態把握につなげます.
森林の資源を利用するためには,樹木の大きさや成長量を知ることが重要です.そしてそれらの樹木を収穫するためには,森林の地形を知ってそこに適した林道を設計する必要があります。両方とも森林資源の管理には欠かせない技術です.
森林の成り立ちと生物多様性を学ぶために,ヤブツバキ,モミ,ブナなど数多くの樹木の枝葉を採集し,それらの特徴を観察します.森林を広く歩くことで,地形や林冠ギャップなどのさまざまな立地環境とそこに生育する植物との関係を理解します.さらに,山に登って標高に応じた植生の変化を観察します.