協力施設(演習林)

生きる力を育むフィールドサイエンス教育

三重県と奈良県の県境に位置する三峰山に源を発し伊勢湾に注ぐ出雲川の最上流水源地帯に位置しており,東西約4km、南北約1.5kmの範囲に広がります.このうち約6割を占める天然生林は,紀伊半島北部の代表的な自然植生を示しており学術上貴重です.また,林齢210年を超える藤堂スギと呼ばれる人工林を有しています.

Monitoring

森と水と土砂の関係を学びます。

山地森林に降った雨や地下水を集めて流れる渓流.森と水と,さらに土砂との関係を把握するうえで,自然地形の渓流で流量を図ることが大切です.また,そもそも山地渓流の水質はどのような特徴があるでしょうか.大雨時の出水の際には,さすがの源流でもさまざまな粒径の土砂が流下します.これらの関係性を学び実態把握につなげます.

Measurement

樹木の大きさや成長量を測る方法や林道設計の方法を学びます。

森林の資源を利用するためには,樹木の大きさや成長量を知ることが重要です.そしてそれらの樹木を収穫するためには,森林の地形を知ってそこに適した林道を設計する必要があります。両方とも森林資源の管理には欠かせない技術です.

Observation

森林でさまざまな樹木の特徴と生態を学びます。

森林の成り立ちと生物多様性を学ぶために,ヤブツバキ,モミ,ブナなど数多くの樹木の枝葉を採集し,それらの特徴を観察します.森林を広く歩くことで,地形や林冠ギャップなどのさまざまな立地環境とそこに生育する植物との関係を理解します.さらに,山に登って標高に応じた植生の変化を観察します.

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