森林保全生態学

【木佐貫 博光 教授】森林植物の生理生態を明らかに

森に生きているさまざまな植物について,特徴的な生きかたや生育するのに適した条件を植物種ごとに明らかにします.植物と動物との相互関係も興味の対象です.フィールドの森林に通い,そこで植物の生理生態のデータと植物の生育環境の情報を集め,解析します.

衰退林の再生にもつなげたい


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国内有数の豪雨地帯で日本百名山でもある大台ヶ原(三重と奈良の県境)を衰退林のフィールドにしています.シカを防ぐ柵の中では,ササが地表を覆いつくしてしまい,なかなか森に戻せません.生き残った樹木の生理生態やササを取り除くことの効果を調べています.また,大学演習林の天然林での長期観測や,石川県白山でバラ科ナナカマド属3種の比較生態研究,ドングリと種子食昆虫との関係を調べる研究なども行ってきました.
フィールドは,衰退して保全が必要になった森林から,原生の天然林と幅広いですので,植物,森林,山,(運動)に興味のある学生が集うと嬉しいですね.

(写真はクリップ・タップで拡大できます。)


稚樹調査
大台ヶ原の防鹿柵内でトウヒ稚樹とミヤコザサを測定中です。

山地渓谷林調査
調査区(100m×200m)の樹木を継続的に測定しています。

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